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フリースタイルダンジョン in ジャニーズ

5/27金曜日、ジャニーズ銀座SixTONES公演に行って、歴史的事件に遭遇してしまった。
ストーンズ6人それぞれがソロをやったんだけど、田中樹くんが選んだ曲は櫻井翔くんの「Hip Pop Boogie」だったのだ。
田中家の人として運命を背負うことになってしまった樹が、どうしてこの曲を選んだんだろう。その理由を知りたくはある。でも謎のままそっとしておきたいとも思う。

話はひと月前、4月28日に遡る。『櫻井有吉THE夜会』にKAT-TUNの3人が出演した。
グループの活動が明日も今日と同じように続くことは、当たり前のことではないのだと、あらためて全ジャニヲタに事実がつきつけられた田口くん脱退と充電期間は直近のことで、番組は注目を集めた。

嵐はKAT-TUNに対して、先輩だけど俺らヘタレだから不良の後輩にびびってたんだぜ、というようなイジリかたをすることがある。当日の夜会でも翔さんがそんな感じの発言をした。もちろん笑い話だ。そして最後に、はなむけの言葉みたいなことを言った。
テレビを見ながらSNSを眺めていると、翔さんの言葉に対して、「KAT-TUNは嵐をバカにしてないよ。KAT-TUN担がバカにしてたの」とか「お前が(上から)言うなよ」といった発言をするかつん担が一部いたので、2006年頃の2ちゃんねるの雰囲気など思い出したよね。「やんのかオラ」って大人げなくイラつきはしたけれど(笑)、ちょっと懐かしかったりもした。

ラッパーを擁するグループとして、嵐とKAT-TUNの昔のファンの関係には緊張感があった。だからディスりあった、というのとも違って、嵐側のスレには聖のディスがあったけど、あの頃はKAT-TUNがとんでもなく勢いがあり嵐はブレイク前夜だったので、KAT-TUN側のスレは「誰のおかげでCD出せてると思ってんのw」ていうノリだった。

そこに投入される、「you so cute 二番煎じ」という物議を醸すリリック。『ARASHIC』所収の「Cool & Soul」である。これは「Don't U Ever Stop」でのJOKERさんによる「From 千葉(中略)今日もNo.1」への翔さんからのアンサーという説もあり、その後の某知恵袋でくりかえし「二人は仲悪いんですか」と質問されたりすることになる。

タレント同士もピリピリしていなくはなかった、おそらく。でも先述のリリックに関していえば、少年マンガで拳を闘わせてるシーンに萌えるのと同様に、観客は楽しんどくべき要素だと私は思っていた。「ここで一番イケてんのは俺」って豪語して、ライバルを蹴落とすのはヒップホップ界の文化でありゲームだから。
最近人気の深夜テレビ番組『フリースタイルダンジョン』はそれをショーアップしたもので、ラップで相手をディスって倒していくバトルを見せる。翔さんと聖がやってたのもそういうことだ。好敵手と書いてライバルと読む、みたいな。

「Cool & Soul」の2年後に発表された「Hip Pop Boogie」では、「何か違うと思わないかい?//大の大人が//罵り合い大会」とラップされる。これは確か、ラップ本業の方々の業界でのビーフ(罵り合い)に向けての言葉だという説があった。しかし深読みはいかようにもできる。

その先に続く「飾りでなく外野黙り込むlyrical idol」は、外野になに言われても、アイドルのまま闘いぬき勝ってみせるっていう翔さんのステートメントだ。そして彼は勝った。世間に。

10ksコンの前後、「あの頃」を思い出したり、思い出す人たちの語りを目にしたりした人も多いだろう。そういう時期に、「Hip Pop Boogie」をぶつけてきたじゅったん、やるじゃん。

聖がまだジャニーズで、樹の出演するクリエに姿を現した日、私は運良くその場に居合わせた。ものすごく優しい笑顔を浮かべてる兄に、ステージからやたら話しかける弟。田中家のリビングかよ!って微笑ましく思ったのを忘れられない。だからクリエにいる樹を見ると、ちょっぴり感傷的な気分になる。